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何年前の話になるだろうか。
それは蒸し暑い夜だった。
僕はきっと夢を見ていたんだと思う。
当時クーラーもなかったうちの家(今も無いが)は、夜だというのに昼からのサウナ状態を未だに保っていた。
そのせいか、夜中の2時頃だったと思う。急に目が覚めたのだ。
それ自体は特に珍しいことでもない。誰だって夜中に目が覚めることくらいはあるだろう。
風のない暗い部屋の中は、寝汗と相まって空気を悪くしていた。
そこで、僕は汗がひくまで涼もうと思い、ベランダに出ようと思った。
ベッドから起きあがり、スリッパを履き、散らかった宿題のプリントや教科書を掻き分けながら僕はベランダへと向かった。
窓を開けると夜風が部屋の中に入ってきて心地良い。見上げれば空は満天の星空だった。
家の場所は山の、結構上の方にあるのだが、ここからだと街が遠くまで良く見える。
この近くには、うち以上に高い場所に家もなく、さらにその3階にある、狭いながらもなかなかに雰囲気の良いベランダが、僕にとってはちょっとした自慢だった。
といっても、深夜2時。街の灯りがほとんど消えた今の時間となっては夜景が綺麗というにはいささか寂しく、逆に良く晴れた空から照らす星明かり達がここぞとばかりに、ベランダの下の庭を照らしている。
さて、汗もひいて、部屋に戻ろうとしたその時。
ふと、空が少しだけ明るくなったような気がした。
気になって、また振り返る。
その時は、元々星が沢山でいていたし、月が山からのぞいたのかな。と思い、また部屋に戻ろうとした。
しかし、また空が明るくなったような気がした。
今度は錯覚じゃない。確実に上方から光源が近づいてきているのが分かった。
まさか、UFOなんて出てくるんじゃないだろうな・・・。そう思い、一応、ベランダから身を乗り出し、空を見上げてみる。そう。ちょうどその時。僕が体を前に出したときだった。
庭に突如として巨大な物体が降りてきたのだ。
それは、ロケットのように火を噴きながら、ゆっくりと庭に降りてきた。
なぜか音はせず、静かに、あくまでも無音で降り立った。風も吹かない。
目の前の異常な光景に我が目を疑うが、しかしそれは確実に目の前にあった。
空から大仏が降ってきたのだ。
奈良の大仏とか鎌倉の大仏とかそんなことはどうでもいい。
とにかく、まばゆい黄金の光を放ちながら現れたそれは確かに大仏。
下を見ていると、一階から母が庭に出てきた。すると、なぜだろう。母はいきなり大仏の中に乗り込んで、そのまま降りてきたときの逆再生のように空へと飛んでいってしまったのだ。
とりあえず僕は、ベッドに戻ってまた寝た。
おわり。
ということで、僕も流行に乗ってファイルバンクのID取得してみました。
パスワードは「teajzharu」
とりあえず、「腹が痛い・・・」という曲のMIDIをアップしてあります。
良かったら聴いてみてくださいね。
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ジャズが好きですが、メタルも好きです。
ポルノグラフィティや、ビルエヴァンス、そして、ホルストにチルドレンオブボドムに、スリップノットにドリームシアターに、ウェスモンゴメリー、あとは、ベートーベンも好きだよ。